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オスグット病(オスグッド・シュラッター病)について

オスグット病は、頸骨粗面部(膝のお皿の下あたり)に発生する代表的な骨端症です。













10歳代前半のジャンプ動作やダッシュやキック動作などスポーツを盛んに行う少年に発生することが多いと言われています。


原因は大腿四頭筋(ももの前側)の引っ張る力とされていて、ももの前側が硬い(筋緊張)子や下肢のアライメント(足首や膝、股関節の軸)にズレがある、骨盤が後傾(後ろに傾いている)ことも原因に関係するといわれています。


症状としては頸骨粗面部(膝のお皿の下方)にみられる痛みと圧痛です。見た目も頸骨粗面部が隆起(突出)してみえます。


チェック方法としては頸骨粗面部が隆起(突出)していないか?圧痛(押してみて痛い)がないか?うつ伏せに寝た状態で膝を曲げてみて踵(かかと)がおしりに着くかどうか?




※大腿四頭筋が硬い場合はおしりが浮き上がってきます(尻上がり現象)。確認して痛みや隆起(突出)症状がある場合は医療機関を受診しましょう。



予防方法としては、しっかりとウォーミングアップを行い、競技前後に大腿四頭筋(ももの前側)のストレッチを行い、運動後には頸骨粗面部と大腿四頭筋(ももの前側)をアイシングすることも有効です。

ストレッチ動画はサポーターメーカーのZAMST様がYouTubeにあげている動画がわかりやすかったので、リンクを貼っております。腸腰筋のストレッチも動画内にありますが、あわせてやると良いと思います。


ストレッチを行うときの注意点は、

①無理をしないこと。頸骨粗面部や大腿四頭筋(ももの前側)に痛みがある体制や過剰な伸張力はかえって痛みを助長する恐れがありますので、気持ちいいと感じるレベルでキープしましょう。※痛みがあるときは中止しましょう。

②このストレッチを行うときは反動をつけないこと。筋肉には筋紡錘というセンサーが有り

筋肉が伸張しすぎると縮む命令を出します。反動をつけてストレッチを行うと、伸びすぎになる恐れがありますので、ゆっくりと反動をつけずに行いましょう。


より効果を出すには拮抗筋といって反対側、大腿四頭筋なら大腿二頭筋(ももの裏側)などもあわせてストレッチするほうがいいですが、すでに長いのに更に長くなりますので、また別の機会に書きたいと思います。


子どもは痛いということを伝えないケースもあります。競技レベルが上がってくる高学年だからこそ、身体の状態をしっかりと保護者やチームスタッフが確認して、全力プレーをさせてあげたいですね。


痛みがある場合は医療機関を受診しましょう。

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